製品紹介-1: 工業用ダイヤモンド
工業用ダイヤモンドについて
まず始めに、当社のサイトへお立ち寄り下さりありがとうございます。
ここまでたどり着いたという事は、既に工業用ダイヤモンドに関して、
色々とお調べになった方々も多いのではないかと存じます。
それでも簡単にご説明差し上げると、皆さんが通常ダイヤと聞いて想像するのは、
煌びやかなの宝石として”ハレの日”に身につける非常に高価な代物、ではないでしょうか。
※昨今は人工の比較的安価な宝飾品も市場に出回って来てはいますが…
他方で、当社が手掛ける工業用ダイヤモンドは、上記の宝飾用とは用途も中身も少々異なります。
ダイヤ自体が持つ特性、その最高の硬さだけに留まらず、最小級の熱膨張率、最大の熱伝導率、最大級の屈折率、同じく最大級の弾性率、最高級の機械的強度に透明性など、数多くの利点を挙げられます。
例えば絶縁体である事や優れた熱伝導性を利用して、目立たない部分で密かに素晴らしい成果を挙げています。
反対に同時に備えている半導体性(極めて稀な例です!)を活かす事も可能です。
これまで手掛けたモノが少々込み入った案件が多いため、各部品の詳細をご説明したり、写真や図を掲載するのがはばかられるので、伝わりにくい点を承知で申し上げますと…
光学部品、X線モノクロメーター、CFRP(炭素繊維)加工用工具、ヒートシンク(放熱・吸熱系は2015年以降やや低調気味ですが)等で陰ながら当初の期待以上の活躍を遂げてきました。
最近(2017年~2020年)では人工衛星やロボット(主に介護用)の肝となる部分を担っているようです。
※↑立場上、断言できない上、この先のページに掲載不可能なのが心苦しいのですが。
今これを読んでいらっしゃるあなたが、上記のいずれかに携わっていたり、今後開発や研究を検討しているのであれば、ご相談に乗れる可能性はそれなりにあるかと思います。
ただし、先に申し上げておきますが、当社の加工は大量生産・大量販売には向いておりません。
価格も決して安くはありません。
しかしながら、お支払い頂いた対価への結果は、これまでの戦績上、悪くはありません。
もし、世の中で『なくてはならない存在』を目指しているのであれば、是非一度ご相談下さい。
ダイヤモンド関連の主な製品
ダイヤモンド以外の主力製品
①単結晶ダイヤモンド | |
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透明な結晶体です。装飾用途でお馴染みかもしれません。 単結晶ダイヤモンドは、微細加工ツールとしては欠かせない物です。 工業用としては、人工で作られた黄色い石がよく使用されます。 他の物質に対して熱的、工学的、機械的、電気的な優位性を持ちます。 また、耐食性にも優れているため、単結晶ダイヤモンドは究極の素材として以前から様々な研究が進めらています。 ◆主な用途:鏡面やナノレベルの表面粗さ、 形状精度を必要とする製品。微粒化、 医療用機器 |
②多結晶ダイヤモンド | |
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ダイヤモンドの粉末と金属バインダーを高圧(約5万気圧)と高温(約1500℃)による高温高圧合成法で焼き固めた物です。 硬度は上記の単結晶ダイヤモンドより落ちますが、加工性が良く通電性もあり、耐摩耗部品等に多く利用されいます。 単結晶より劣るとは言っても、焼結体ダイヤモンドの硬度は超硬合金のそれと比べて約4倍。 耐摩耗性においては超硬合金の数倍から数十倍にも及びます。 焼結体ダイヤモンドは別名PCD(“Polycrystalline Diamond” の略称で多結晶ダイヤモンドを意味します)とも呼ばれています。 ◆主な用途:耐摩耗治具、量産部品、伸線、ノズル、微粒化 |
③CVDダイヤモンド | |
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CVDとはChemical Vapor Deposition(科学気相堆積/蒸着)の略称です。 CVDダイヤモンドは低圧(約0.1気圧)のメタンと水素から成る原料ガスをプラズマ中で反応させ、約1000℃のシリコンの基板上に堆積される”気相合成法”によって製造されます。 基板上にできた極小の粒がくっつきあい、膜状に成長します。 このようなダイヤは自然界には存在しません。 残念ながら(?)この方法では宝石として使えるような大きな結晶の製造は現時点では望めません。 CVDダイヤモンドは通常のダイヤでは不可能な大面積での製造が可能なため、工具や金型、センサー等への応用が期待されています。 ◆主な用途:ドライ金型、ヒートシンク、耐熱用センサー、ウィンドウ |
④DLCコーティング | |
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DLCコーティングとは、Diamond Like Carbonの略称で、ダイヤモンドのようなカーボンですので、厳密にはダイヤモンドではありません。 これはアモルファス状の約1ミクロンの薄膜コーティングで、耐食性、耐疑着性、コストにおいて非常に優れています。 また、低摩擦係数も特筆すべき点であるかもしれません(よく知られているように、黒鉛は昔から高温になっても焼きつきのない固体潤滑剤として使われています)。 金属との濡れ性が低いので、ドリルなどの切削工具にコーティングするとアルミ等の軟材料に対しても疑着を起こさず、離型性も良いことから、金型にコーティングした場合は型からの製品の取り外しが容易となります。 ◆主な用途:非鉄用切削工具、潤滑性、大型や複雑な部品への処理用 |
⑤ダイヤモンドパウダー | |
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ダイヤモンドパウダーは主に研削・研磨の際に用います。 メッシュサイズからミクロンサイズ、最近ではナノサイズの需要も増えています。 ◆主な用途:添加剤、研磨剤 |
⑥ダイヤモンドを利用した加工全般 | ||
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マニピュレーター用ナイフ | ダイヤへの細穴加工 | 単結晶R形状バイト |
ルビーでは出せない切れ味を是非 | ⌀0.2mm × 3.4mm(t) | 加工面をより綺麗に |
アンビルへの凹み加工 | ダイヤモンド圧子 | ダイヤへの文字加工 |
天然・人造いずれも対応可能です | 先端□10μm | 小さめもOK!(1目盛り=1mm) |
その他
・ポイントスクライバー(3 points、4 points)
・バーコビッチ(正三角錐)圧子
・接触子
・チップマウンターヘッド
・ソーイング
他にもダイヤモンドを使用した次世代半導体への技術協力、インクジェット用の微粒化チャンバー、
※液体の粒子微細化を目指しているのであれば、インク以外にもダイヤには期待が持てます。
薄膜を検査するナノインデンター等ダイヤモンドを応用した製品を作っています。
最近では子供たちの理科離れ対策として、ダイヤモンドを利用した教育関連の製品を開発しています。