製品紹介-4: スクライバーカッター&心棒
焼結体ダイヤモンドスクライバー
こちらの製品は焼結体ダイヤモンド(スクライビング)カッターとも呼ばれています。
このダイヤモンドスクライバーと心棒は主にどのような用途で何に使用するのか?
Scriber (Cutter)という名前の通り、ワークへのスクライブ(浅い溝掘り)として使われています。
特に液晶ガラスやシリコンウエハー、セラミック等の脆性材料の切断時に重用されます。
※脆性材料は、切り欠けを入れる事によって容易に分断できるのです。
砥石による切断に比べると取りシロが無いに等しく、切り粉なども最小限に抑えられます。
切断の際も切削油や水を使用しないので、乾式の加工でOKです。
シンテックではセラミック電子基板(LTCC)の切断をPCDによるスクライブ方式を提案し、
実用化した実績があります。
※残念ながら、特許は申請しそびれました…
ご要望に応じて、カッターホルダーや単結晶ダイヤモのスクライバーも製作可能です。
・ホイールカッター、テンプカッター等
《 UFDカッター 》
当社オリジナルのUltimate Firm Diamondを使用したスクライバーもございます。
これは近年開発された特殊で非常に強固なダイヤモンドを用いたカッターです。
見た目は黄色く単結晶のようですが、内に秘めたる性能は全く異なります。
切れ味鋭く、減りは少なく、長距離スクライブを可能にしました。
このUFDのスクライバーは、他メーカーではまだ製作していないとお見受けします。
「百聞は一見にしかず」 もしご興味があれば現行品と比較して頂きたく
ご連絡お待ちしております。
焼結ダイヤモンド心棒
「焼結体ダイヤモンドピン」、もしくは単に「軸」とも呼ばれています。
この焼結ダイヤモンド心棒は、上記のダイヤモンドカッタースクライバーが回転する際に軸の役割をします。
カッターがダイヤモンドでできているため、心棒の部分に従来の超硬製のピンを用いると
どうしても磨耗が早まってしまいます。
このピン(心棒)をダイヤモンドカッターの素材と同じ焼結ダイヤモンド心棒に変更すると、
磨耗による劣化及びピンの交換の頻度を軽減できます。
単結晶ダイヤモンド基板研磨
(100)、(111)面等の単結晶ダイヤモンド基板の表面の研磨・再研磨を行っています。 肉眼で確認する事は非常に難しいのですが、 通常、単結晶ダイヤモンド基板の表面には無数の傷が存在します。 ダイヤモンドを成長させる際に表面これらの傷があると、 安定した結果が見込めない場合が考えられます。 シンテックの研磨技術によりこれらの傷を無くす事で、 この単結晶ダイヤモンド基板上の成長により良い結果をもたらす事が可能となります。 上下端面の研磨だけではなく、側面の研磨も状況により対応できます。 研磨内容の詳細についてはご質問下さい。 より綺麗な面を出してでここ一番の研究に磨きをかけてみては!? |
基板研磨前 | 基板研磨後 |
ダイヤモンドバイト
通常のダイヤモンドバイトから高精度な物まで製作しています。
もちろん他社でも市販品で数多くの種類が出回っている事は我々も承知しています。
失礼を承知で申し上げますと、有名メーカーの品物全てがお客様のニーズを吸い上げて
それを具現化できているかどうかは「疑問符」がつきます。
もちろん現行品に満足してお使いであれば我々が口を差し挟む余地はありません。
とは言ってもこれまでの経験上”最適な”バイトをお使いの会社は希少です。
わずかな違いが大きな差を産むこともしばしばです。
これまでと全く異なる工具を試すまたとない機会かも分かりません。
※画像は、幅が0.4mmのダイヤモンドエンドミルです。
ダイヤモンドエンドミル 上面からの画像 刃先のSEM画像
単結晶ダイヤモンドエンドミル
下記①~⑧が代表的な先端形状となります。
※もちろんご要望により各箇所お好きなように変更可能です。
加工内容詳細をお伝え下されば、候補となるタイプをご提案しつつ
最終的なモデルを詰められると思います。
お客様が望む加工を実現させるため、ツールはほぼカスタマイズに近いので、
形状によっては製作費がお客様の予想を上回る事もしばしばです。
しかしながら、その工具が生涯産み出す利益は
当初の投資を補って余りある場合がほとんどです。
費用をかけた分だけリターンも大きくなるという、
MBAのコースで学ぶビジネスモデルの見本のようです。
他では手に入らない逸品をこっそり手に入れて、
更なる発展を目指してみてはいかがでしょう。
①直角コーナー ②半径コーナー ③先端フラット ④アンダーカット
⑤先端一部R ⑥先端フルR ⑦逆R ⑧総型
主な用途
ダイヤモンド耐摩耗部品
通常の耐摩耗部品に使用される素材(超硬合金や焼入れ鋼等)での製作はもちろん、
ダイヤモンドを『各種ノズル』や『ボンディングツール』『摺動ツール』として
ご使用されることを積極的にご提案しています。
耐摩耗性の向上によりツールの交換に要する時間の削減や
ツールの摩耗によるエラーを劇的に軽減することが考えられ、
結果として生産ラインに多大な貢献をもたらしています。
例えば、ご使用中の部品で交換頻度が高い何かはありませんか?
その一部をダイヤモンドに変更するだけで、部品自体の寿命が飛躍的に延びます。
「ダイヤ? どうせ高いんでしょ? ウチにはもったいないよ」
ご提案をすると、こんな声を実によく耳にします。
そうは言っても、値段が2倍、3倍、4倍になった所で、
寿命が5倍、10倍、20倍になるば話が変わって来るはず。
部品自体の値段のみならず、交換する機会が減ることは
機械の稼働率向上を意味します。
テスト品からの対応も可能な場合もございますので、
もしご興味を持たれたら、とりあえず一度ご相談下さい。
大して期待せずに依頼をされて、結果を見て驚く顔が
また一つ増えるのを楽しみにしています♪